金魚のめがね

昆虫写真家、金魚と暮らす日々。

大阪らんちゅう

始動

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大阪らんちゅう オス親魚

天気の良い日が続いていることもあり、春に向けて屋外飼育組の床直しを行いました。およそ2か月半ぶりの換水とあって、舟はコケや沈殿物がたまっていました。

舟をよく洗い、水は6~7割ほどを新水に。金魚たちも心なしか気持ちよさそう。

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穂竜・変わり竜 明け2歳魚

昨秋のアライグマの魔手をかろうじて逃れた、明け2歳の魚たち。こちらもコンディションは良好で、春以降の成長が楽しみ。

今年の金魚飼育、ようやく始動です。

2016年2月27日

見守る

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当歳時の姿(2013年4月孵化 → 2013年12月撮影)

先日の品評会、親の部で優勝となった魚の2年前の姿です。生後約8か月。六輪柄で太みはあり、欠点の少ない魚ではありますが、これといってよい所も見つかりません。右の鼻髭が白くて残念。尾ビレは親骨の張りがやや強く、尾筒周りが白抜けしています。

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二歳時の姿(2014年11月撮影)

約1年後、昨年秋の姿。全体に幅、量感が出ました。赤は濃くなり、目巣は銀から赤に。尾ビレもベタ紅となりました。尾先がやや下がり、張りも弱まって柔らかな尾に。この歳から品評大会に出品。二歳の部、三席を頂きました。

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現在(三歳時)の姿 (2015年11月撮影)

そしてさらに1年が経ち、現在の姿です。体はさらに太くなり、腰から尾筒にかけて点々と赤が浮いて、飛び更紗に。白かった右の鼻髭は紅白の斑模様となりました。尾はさらに柔らかくなり、泳ぐと後ろに畳みますが、止まるとフワっと開きます。そして既報の通り、本年品評大会において優勝を頂くことができました。今後は種親として活躍の予定です。


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成長と変化(写真のサイズ比率は一定ではありません)

この魚は大阪らんちゅうが成長に伴って大きく変化すること、その面白さや見極めの難しさを教えてくれました。しかし当歳時に先を見通すのは難しいもの。できるだけ多く残し、成長を見守るしかなさそうです。

大阪らんちゅう愛好会 第10回品評大会へ 後編

大阪らんちゅう愛好会、第10回品評大会のレポートもこれが最終回です。

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優勝 出品者:尾園 暁

昨年は2歳の部・3位となった魚。胴が太く尾幅もあるのですが、当時は真っ白な体で、鼻髭は片側が白く、評価を下げていました。

しかしこの1年で体には点々と赤が浮き上がり、飛び更紗に。白かった鼻髭にも赤が混じり、味のある柄となりました。大阪らんちゅうは親になるまで分からない面白さがあります。

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準優勝 出品者:池山 五郎

このブログでも何度か掲載してきた、池山会長の秘蔵っ子。バランスの良い体型に見事な更紗模様。

頭道具揃いで腹模様+六輪で、古い文献にある理想の24規定の一つ、「楊貴妃」に相当するものです。いつかは自分のところでも、こういった素晴らしい模様をもつ魚を生み出してみたいもの。

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三席 出品者:渡辺 和則
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四席 出品者:渡辺 和則

三席、四席は今回の品評会で多くの魚を上位に入賞させた、渡辺さんの魚。いずれも美しく非常に健康的な様子が印象的でした。コンスタントに良魚を作る、飼育技術と選別眼はお見事です。

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五席 出品者:仲 幹雄

おそらく昨年の二歳の部・優勝魚。やや長手の魚で色柄も良いですが、何よりも美しく広がった丸い尾が素晴らしい。

以上で品評大会の入賞魚レポートを終わります。

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最後に、今大会の成績表を掲載しておきます。念願の親の部、二歳の部で優勝、当歳で準優勝と、よい成績を頂けたことはとても嬉しく、アライグマ被害で飼育の継続さえ危ぶまれたなかで、たいへん励みになりました。

今年の大阪らんちゅう関連行事はこれですべて終了しましたが、気持は来春の仔引きへ向けつつ、慎重に飼育管理を続けていきたいと思います。




 

大阪らんちゅう愛好会 第10回品評大会へ 中編

昨日に続き、大阪らんちゅう愛好会の第10回品評大会から、上位入賞魚を紹介します。

今日は二歳の部。

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優勝 出品者: 尾園 暁

均整のとれた体型に大きく左右に張りだした尾、道具の揃った頭。昨年の品評大会で、当歳の部・準優勝だった魚です。無事に1年を過ごし、優勝することができました。

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準優勝 出品者: 渡辺 和則

欠点がほとんど見当たらない、美しい魚。親になると迫力を増すタイプでしょう。

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三席 出品者: 渡辺 和則

白い体に赤い帯の入った、品のある魚。三つ尾なのでより“大阪らんちゅうらしさ”を感じる一尾です。
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四席 出品者: 板谷 広義

色模様は寂しいですが、がっしりとした体形が魅力的。
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五席 出品者: 尾園 暁

コロコロとした丸手の一尾。尾幅がそこそこあり、頭道具も揃っていて見栄えのする魚ではあるのですが、少々バランスを欠いて泳ぎが不安定。それでもここまで無事育ってくれたことに感謝です。

明日はいよいよ後編。親魚の部の入賞魚を紹介します。


*お知らせ
本日、大阪らんちゅう愛好会のHPが更新されました。
www.osakaranchu.com
トップページに品評会当日の簡単なリポート、そしてGalleryページには入賞魚をはじめ、全出品魚が掲載されています。ぜひご覧ください。

大阪らんちゅう愛好会 第10回品評大会へ 前編

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池山会長 開会の挨拶

2015年11月15日(日)、愛知県豊川市の向坂養魚場にて、大阪らんちゅう愛好会の第10回品評大会が開催されました。 

好天にも恵まれて参加者・出品魚や見学者も多く、また、NHK大阪のテレビ取材も入り、たいへん活気ある会となりました。

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魚だまりで審査を待つ出品魚

出品魚は数だけでなくその質も年々向上し、その魅力が高まっています。

ここでは当歳、二歳、親魚の順で各部門5席までに入賞した魚を紹介しますが、上位入賞魚以外にも素晴らしい魚が多いので、出品魚は全て大阪らんちゅう愛好会のホームページで近日中にアップされる予定です。しばし待ちください。

なお今回の審査員は各部門共通で 委員長:池山五郎会長、審査員:川田洋之助・板谷広義の各氏です。

本日の記事ではひとまず当歳魚をピックアップ。

当歳の部
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優勝 出品者:池山 五郎(会長)
 
品のある六輪柄の当歳魚。赤い鼻髭も備えています。

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準優勝 出品者:尾園 暁
 
頭は道具なしで寂しいですが、 目幅があってがっしりした体形に鹿の子更紗。渡りの広い丸尾を備えています。

アライグマの被害でほとんど壊滅した我が家の当歳魚ですが、わずかに残ったなかの1尾。

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3席および池山賞 出品者:仲 幹雄 
 
渡りのある大きな尾に丸手の体型。きれいに染め分けられた更紗模様と、とても美しい当歳魚。 今回から設けられた「全出品魚の中から会長の選ぶ1尾」である池山賞に輝きました。

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4席 出品者:松島 悟 

背中の紅一点が目を引く、バランスのよい体型の1尾。成長すると迫力が増し、より素晴らしい姿を見せてくれることでしょう。

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5席 出品者:尾園 暁

小ぶりな丸手の1尾。やはりアライグマの魔の手を逃れた、わずかばかりの当歳魚から無理やり選んで連れてきました。すでに抱卵しているようで少々腹が出過ぎですが、これも成長した姿を見てみたい1尾です。

個人的には、出品魚がほとんど選べない状況で、準優勝と5席に選んで頂いたことは大変励みになり、飼育を続けていくモチベーションを与えられた気がします。これ以上被害を出さないよう飼育環境には一層気を配り、今後の飼育に取り組んでいきます。

さて、次回、中編では2歳魚の部、優等魚をご紹介する予定です。

2015年11月15日 向坂養魚場にて。
 
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