金魚のめがね

昆虫写真家、金魚と暮らす日々。

地金

華やぎ

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地金

四尾の地金

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四尾の地金保存会 特別優秀魚指定審査会

昨日10月27日(日)は、愛知県弥富市で開催される一大金魚イベント、「金魚日本一大会」を見学すべく、前日26日に東海入り。ところがその晩、ひょんなことから、このイベントが「台風27号の影響により」 中止になっていることを知りました。ガーン。

これでは何のために高いガソリン代&高速代を払ってやってきたのか分かりません。そもそも、ホームページすら作っていないこの大会。中止の告知もイベントに関連する金魚関係の業者さんや金魚の出品者にしか知らせていないのです。知らせる方法がないのですから・・・。

それにしても、台風の影響は限定的だったうえ、前日からすっかり晴れ渡っていたのですから、中止の決定が早すぎたんじゃないでしょうか・・・と愚痴らずにはいられないこの状況。その後人づてに聞いた話では、今年はもう完全に中止で、順延などもないそうです。

夜中のホテルでがっかりしていたら、天から助けの手が。大人気の金魚ブログ、「金魚ビギナーですが、何か?」の@まつやまさんから、「明日、岡崎で四尾の地金保存会 行きましょう」のメールが。このイベントのために愛媛は松山から出てこられたと言いますから、いつもながらフットワークの軽い方です(笑)。地金魚好きとしては、一度は見ておきたいイベント。もちろん行くことにしました。

 そしてやってきた愛知県岡崎市、岡崎公園。家康公の銅像前にずらりと並ぶ白い洗面器。 白体に赤いヒレ、美しい地金がいくつも並びます。親魚、2歳魚、当歳魚の「特別優秀魚」と書かれた魚のうち、個人的に気に入った魚を撮影してきました。なお、写真はそれぞれ別個体です。

?田氏_親
親魚 1
山本氏_親
親魚 2
4三宅氏_親
親魚 3
5後関氏_親
親魚 4
6丹羽氏_親
親魚 5

まずは親魚。地金については知識も乏しく、多くを語ることはできませんが、そんな素人の目にも素晴らしい量感と体型、見事なまでに調色された、白と赤のコントラスト。泳ぎを止めた瞬間に、パッと広がる孔雀尾は優雅に咲く花のよう。

山本氏_2歳1
2歳魚 1
都築氏_2歳2
2歳魚 2
山本氏_2歳4
2歳魚 3
太田氏_2歳5
2歳魚 4
山本紅玉氏_2歳6
2歳魚 5

ついで2歳魚。親魚のような迫力こそありませんが、若々しさと均整のとれた体型、鮮やかな色合いは、これぞ地金、という感じ。

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会場の様子。

親魚、2歳魚、当歳魚で区分され、それぞれに多くの地金が出品されています。この日公園を訪れた多くの方々が、足を止めて美しい地金に見入っていました。

なお、2枚目に写っている赤いジャケットの男性こそ、日本の金魚界を縦横無尽に駆け回る金魚ブロガー、@まつやまさんです。黙々と金魚を撮影される姿に、すっかり気圧されてしまいました。やはり気合の入り方が違います。

黒柳氏_当歳1
当歳魚 1

大橋氏_当歳2
当歳魚 2
寺田氏_当歳3
当歳魚 3

最後は当歳魚を。体は小さいですが、体型、尾型ともに素晴らしく、調色もしっかり決まっています。この魚の1年後、2年後の姿を見たいと思わせる、若さあふれる元気な魚たち。

関東の金魚屋さん、ペットショップなどでも最近は地金を見かけるようになってきましたが、今回見た本場の地金たちは、それとは比べものにならない存在感、美しさ、活発さを持っていました。地金に興味のある方なら、一度はこの会を訪れ、「本物の地金」を見ておくことをお勧めします。いやぁ、いい体験でした。このイベントを教えてくださった@まつやまさんに感謝です。

2013年10月27日 四尾の地金保存会 特別優秀魚指定審査会

プロフィール

尾園 暁

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