大阪らんちゅう 2歳の部 3位
大阪らんちゅう、品評会入賞魚の紹介は今回で最後です。これは2歳の部、3位になった魚。
昨年の春に仔引きした中から出た1尾で、昨年作った魚の中ではもっとも「大阪らんちゅうらしい」と僕が感じるお気に入りの個体。小さく幅のある頭、量感のある背中~胴のライン、太い尾筒。そして親骨が柔らかく、先端部がすべて丸みをもった尾。
大阪らんちゅう 2歳の部 3位
おねだりもできます。
白銀の体に赤いヒレをもつ、いわゆる六輪(ロクリン)柄。鼻髭が片方だけ赤いのが惜しまれるところです。
大阪らんちゅう 2歳の部 3位
来春からは種親としても活躍してもらう予定。
当歳時(2013年12月撮影)
ちなみに当歳時の姿がこちら。欠点の少ない魚ではありますが、それほど特筆すべきところもない姿でした。体に対して頭が大きく、尾は尾付の部分と外周が白抜けしています。この状態で品評会に出してもよい評価は得られないでしょう。これが1年で上の写真のような姿になるのですから、大阪らんちゅうとは面白い金魚です。
この魚は偶然の産物でしたが、このように当歳時にはパッとしなくても、だんだん良くなるものを見極められるようになりたいものです。
2014年11月20日撮影