金魚のめがね

昆虫写真家、金魚と暮らす日々。

2013年10月

出目花房 (花房出目金) #2

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出目花房 (花房出目金) 

昨年から飼育している出目花房のペア。オランダ体型の出目金で、竜眼と呼ばれる品種に似ていますが、
鼻孔摺(鼻ひげ)がすこし発達したもの。現在は3歳だと思います。

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出目花房 (花房出目金) 

顔のアップ。花房と呼ぶにはいささか
鼻孔摺が小さいですが、なかなか可愛い顔。肉瘤が発達してきそうな雰囲気もあります。


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出目花房 (花房出目金)  左:メス 右:オス

白黒赤の三色になっていますが、もともとは「パンダ出目花房」として売られていました。なぜなら・・・

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出目花房 (花房出目金) 上の写真と同じ個体(8か月前) 左:オス 右:メス

半年ほど前までは、このようにパンダ柄だったからです。高水温の影響でしょうか、この夏、一気に褪色が進みました。体の大きさは今とあまり変わっていませんが、比較すると尾が大きく伸びたことがよく分かります。

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出目花房 (花房出目金) 当歳魚 上写真のペアの仔

そして今年4月には、上のペアが産卵。仔魚がたくさん採れました。稚魚ミックスというエントリーの最後に載せた2枚の写真が出目花房の仔たち。品種としての完成度が高いのか、ハネはほとんど出ず、体型も色柄も安定していました。多くは最近になってペットショップへ里子に出しましたが、この5尾だけ残しています。

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出目花房 (花房出目金) 当歳魚 パンダ柄

まだあどけなさを残す当歳魚。
この3尾はまだパンダ柄。可愛い盛りです。尾が大きく、長めのオランダ体型で、親魚によく似ています。ただし鼻ひげの発達はほとんど見られません。もう少し大きくなってからでしょうか。

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出目花房 (花房出目金) 当歳魚 青文体色

なかには青文魚のような体色をもつ個体も。これもやがては褪色して白くなってくるのでしょうか。

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出目花房 (花房出目金) 当歳魚 パンダ柄→更紗に

室内飼育で水温が高かったためでしょうか、室外飼育中の親魚よりも褪色が進み、、赤白の更紗模様になった個体もいます。現在パンダの個体も、同じような更紗になるのでしょう。これはこれで可愛いものです。

2013年10月16日撮影

キャリコ花房 (江戸花房 #2) 

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キャリコ花房 (江戸花房)

青い背と銀鱗きらめく体側、白い顔に花房と、とても華やかな魚です。モザイク透明鱗の花房は、キャリコ花房、または江戸花房と呼ばれていますが、ほとんどは中国産で、この個体もそう。愛好家の方が国内でブリードされた数少ない国産ものは金魚イベントで配布されることがあり、我が家でも今夏の素人金魚名人戦で頂いてきた江戸花房が数尾泳いでいます。

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キャリコ花房 (江戸花房)

この個体は、先日、横浜の丸文さんに5~6尾入荷したものの中から、背中の青(浅葱色)に惹かれて選んできたもの。これだけ青く、ヒレの墨(黒)がのったキャリコ花房は初めて見ました。体型もほぼ申し分ありません。親魚なので、来年、あるいは再来年あたり、我が家の江戸花房とかけ合わせて・・・などと、遠い夢を見る今日この頃です。

2013年10月15日撮影

庄内金魚 #1

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庄内金魚

コメットによく似た庄内金魚。その名から想像できるように、山形県の地金魚です。細長い体に長く伸びたヒレ、これはまだ若い魚ですが、成長に伴ってさらにヒレが長く伸びてくるそう。

これは8月にアクアマリンふくしまの金魚祭りで購入した2歳魚。 白がちの体ですが、背にすっと1本赤が入った、庄内金魚らしい模様の個体を選びました。こうして横見しても涼しげですが、上見が似合う模様かもしれません。まだまだ大きくなりそうなので、これからの変化が楽しみな1尾です。

2013年10月14日撮影

玉黄金 #1

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玉黄金

今年3月から飼育中の玉黄金。金魚、という呼び名がぴったりの、黄金色の体。そしてこの顔(笑)。男らしく追星もバッチリです。

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玉黄金

一時期、なぜか体のあちこちに黒が入り、完全なトラ柄になっていて「トラ黄金」と勝手に呼んでいたのですが、それが気に食わなかったのか?いまではすっかり元の玉黄金に戻りました。屋外のプラ舟にて、更紗和金やコメットたちと同居中。仲良くやっているようです。

2013年10月14日撮影

キャリコ柄

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和唐内 (キャリコ柄)

和金と琉金の間に生まれた品種で、和でも唐でもない(無い→内)ことから名づけられたという和唐内。和琉内にならなかったのが不思議なところですが、語呂の問題かな・・・。見た目は細長い琉金、といった風情。

ほとんど流通していない金魚ですが、今夏のアクアマリンふくしま金魚祭りにて、3尾500円という破格の値付けで販売されていました。その多くは素赤、もしくは紅白更紗だったのですが、中にはこうしたモザイク透明鱗の個体も交じっていて、僕は3尾のうち2尾に更紗を、そして最後の1尾にこの柄を選びました。


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キャリコ

こちらは本家のキャリコ(琉金)。我が家では最古参に近い金魚。といっても、まだ1年少々です。購入時は浅葱(あさぎ)と呼ばれるブルーの綺麗な金魚でしたが、だんだん色柄が変化し、いまではこんな感じに。白い水槽で撮影しているので、体色が明るく見えますが、色が暗めの容器に入れておくと、一見ほとんど真っ黒に見えます。

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キャリコ(同一個体)

大きく、太くなったので、これまたなかなかの迫力。一昨日に掲載した仔琉金たちの父魚(オス2尾のうち1尾)でもあります。今後、どんな色柄に変化していくのか、それもまた楽しみのひとつです。

2013年10月9日撮影
プロフィール

尾園 暁

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