金魚のめがね

昆虫写真家、金魚と暮らす日々。

出雲の国から

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ナンキン (出雲なんきん)

島根から帰った翌日、出雲から送ってもらった金魚が届きました。 ナンキンの2歳魚です。お店で泳いでいたたくさんの個体の中から、体型、色柄、そしてお財布と相談して選んだ金魚たち。まだ池揚げからそれほど経っていないということで痩せ気味ですが、これからしっかり飼いこんで、卵型の腹を作っていきたいと思います。

お店で見た時から感じていたことですが、ナンキンはその体型や大きさから想像するよりも、はるかに活発。ナンキン自体は東海や関東のお店でも見かけるのですが、これほど元気に泳ぎ回る魚だという印象はありませんでした。この泳ぎが、丸くてもしっかりと張りのある体を作っているのかもしれません。 

水質も気候も違うところからやってきたナンキンたち。こちらの水になじむまで、少し時間が必要でしょうが、末永く我が家の一員として過ごしてほしいものです。

鉱山町で金魚に出会う

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今朝の飛行機で島根入り。石見銀山を観光してきました。銀山のもとで栄えた鉱山町、大森の町並みは、昔の面影を保った建物が多く、歩いているだけで往時の面影を感じられる美しいものでした。家々の軒先には、なぜか睡蓮鉢が置いてあり、さまざまな品種のメダカが泳いでいました。しかし一軒の豆腐屋さんの店先は様子が違いました。大きな鉢の中に赤い魚が泳いでいます!

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らんちゅう

美しいらんちゅうが、エアレーションされた鉢の中を悠々と泳いでいたのです。鉱山の町でらんちゅうに出会うとは思っていなかったので、少しびっくりするとともに、とてもうれしい気持ちになりました。

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こちらのお店では、もちろん金魚だけでなく、メダカも泳いでいます。しっかり管理されているようで、他のお宅と比べても水がきれいでメダカたちが元気に見えました。

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そして一軒のブリキ店の店先には、色鮮やかな金魚の玩具類。楽しいなあ。

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 そして銀山を後にして、向かったのはこちらのお店。知る人ぞ知る、出雲の観賞魚店です。しばし店内をうろうろとしていましたが、気がつけば数尾の金魚を洗面器に上げ、神奈川の自宅へと発送手続きをしていました。到着は数日後。もちろん出雲といえばあの金魚。無事に届いたら、また改めて紹介したいと思います。

2013年4月25日 島根県 

大阪らんちゅう #2

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大阪らんちゅう

オスの親魚。卵型の体に上品な小ぶりの頭、左右に大きく広がる平付けの三尾。愛嬌のある表情と、たいへん気に入っている個体です。

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 大阪らんちゅう

大阪らんちゅうは戦後に一度絶滅した品種。現在は、古い文献の図画を頼りに、専門家や愛好家が試行錯誤しながら復元しているところですが、なかなか難しいようです。この個体はこの冬、愛好家の方から譲っていただいたものですが、かなり理想に近い体型をしているように思えます。幸いなことに、この春は我が家でこのオスを親に使い、いくらか稚魚をとることができました。その子供たち、まだ針仔とよばれる1㎝に満たないものですが、将来が楽しみな有望株です。

2013年4月23日撮影

江戸花房 #1

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江戸花房 (オス)

昨年夏、とある金魚イベントで貰ってきた江戸花房。背びれのないモザイク透明鱗の体に花房、という贅沢な?組み合わせ。花房を揺らしつつ、水槽の中をおっとりと泳ぐ姿は、ほのぼのとしていいものです。特に斜め下から見上げるこのアングルがGood。

現在我が家にはオスメス各1尾がいますが、メスは発情したオスに追いかけられて負傷したため、現在療養中。完治は近いのですが、オスの方は相変わらず追星バリバリなので、しばらく一緒にはできそうにありません・・・。

2013年4月22日撮影

琉金 #1

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琉金

水槽の前に座り込んで撮影する僕に、どこか抗議の声をあげているような琉金。そこに来たなら写真撮ってないで餌をくれ!とでも言っていそうです。

きわめて鮮やかな赤色で知られる、長野県は飯田産の更紗琉金。たいへん元気なオスで、今春はメスのブロードテール琉金との間に、たくさんの稚魚が産まれました。孵化から約一か月経った現在も、その稚魚たちは順調に育っています。いつか親子で同じ水槽を泳がせたい・・・そう思う今日この頃です。

2013年4月撮影
プロフィール

尾園 暁

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